研究ファンド

科研費 基盤研究(C)「腸をターゲットにした心不全治療は可能か:Na+を介した腸と腎の連関」

課題番号 24K11382
研究代表者 悴田亮平 新潟大学医歯学系講師

研究分担者 寺田康彦 筑波大学数理物質系准教授
研究期間 2024-04-01-2027-03-31


キーワード MRI / ナトリウム / 腎臓 / 腸管 / 心不全


概要
 心不全の治療では、腎臓からの利尿による体液コントロール、心臓の機能の保持・回復といった腎臓と心臓に対するアプローチがされてきた。しかし、利尿薬を使用しても、体液過剰の改善が十分にできない患者が多く存在する。Na+を可視化する技術である23Na MRIを用いた予備実験において、フロセミドが投与され、腎でのナトリウム利尿が引き起こされたマウスの腸において、腎のNa+の排泄亢進を補うダイナミックなNa+取り込みの亢進が明らかに観察された。そこで、腸管でのNa+吸収を制御することで、体液のコントロールがより確実かつ容易になると考え、本研究を行う。